パパは心臓の病気で、今年の春はずっと入院していました。
最初はＩＣＵというところにいたので、家族以外は同僚もお友達も面会できないという規則だったのですが、ミッフィーは家族なので、堂々とお見舞いにいきました。でも恥ずかしいので、ママのカバンに隠れてました（訪問者名簿にも書いてません）。
ミッフィーちゃんたちがみんな来てくれたので、パパは弱々しい声だったけど、とても喜んでくれました。それでも、本当に具合が悪かったので、その頃はベッドの周りで励ましてあげるだけで、記念写真なんか撮れませんでした…。
そのあとはだんだんとよくなってきて、お仕事にも行けるようになりましたが、３ヶ月に一回、痛い検査を受けるために３日間だけ入院しなくてはなりません。
その間にミッフィーちゃんは、「うさこちゃんのにゅういん」という絵本を買ってもらって、そこに出ていた看護婦さんのミッフィーちゃんのお人形も買ってもらいました。それで、今度こそはパパのお見舞いに行って、同じ格好で写真を撮ってもらうんだ！と決めていました。
昨日、「ベッドがたまたまふさがっていたとかで、タダで個室に入れたよ！」とパパが嬉しそうに電話してきていたので、「じゃあ、写真を撮ってもらっても恥ずかしくないね！」と家族みんなで喜んでいました。
でも、いざ病室に行ってみると、そこは普通の大部屋で、まわりは看護婦さんとかおじいちゃんの患者さんばかりでした。痛い検査はお昼前に終わっていたけど、検査から帰ってみたら勝手に引っ越しされていたんだって！
「これじゃあ、カバンから出るの恥ずかしいよ〜」
でも、せっかく来たんだから、ミッフィーはどうしても写真に残してほしかったのです。
ついに決心して、パパに買ってもらった看護婦さんのお人形と、絵本のそのページを出してもらって、パパのベッドで写真を撮ってもらいました。
ミッフィーちゃんとママが帰っていったあと、パパは先生から説明を受けました。
「心配するような状態じゃないから、明日退院していいですよ」
とっても気分がよかったので、次の日の病院からの帰り道、パパはあさひ銀行に行きました。え？どうしてかって？
今までパパは、おこづかいの残りをためたお金（へそくりって言うんだよ）を別の銀行に預けていたの。でも、あさひ銀行はミッフィーちゃんとお友だちになったので、どうしてもそっちの通帳とかカードが欲しくなったんだって。
ほら、お店の外にも、こんなでっかいミッフィーちゃんたちがパパを歓迎してくれました。
嬉しくなったパパは、前の銀行に預けていたおこづかいをぜ〜〜んぶおろして、あさひ銀行に新しい口座を作りました。
おねえさんが「通帳はどれになさいますか？」と聞いてくれたので、パパはもちろん「あ、キャラクターのやつでお願いします」と言いました。
お店の中は、どっちを向いてもミッフィーちゃんでいっぱい。銀行で気持ちがなごんだのは初めてだよ、って言ってました。
ミッフィーちゃんの通帳って、こんなの。いいでしょう！
