河口湖へ各駅停車の旅(2010.07.17〜07.18)

パパがやっと元気になってきました。それに仕事もひと区切りついたし、ボーナスも少しだけど無事に出たので、今年初めて(お正月の帰省もしてなかったので)の旅行に出かけることにしました。
今までのパターンだと、まだパパが泊まったことのない県…青森、山口、徳島、高知の4県の中から選ぶところなのですが、今回はお休みが短いのとパパの体調が本調子でないこともあって近場で済ませることになり、「だったら、そろそろママが泊まったことが ない県にしてよ」というリクエストにお応えして、今回は山梨県。河口湖方面に中央本線で出かけて、ぐるっと回って東海道本線で帰ってくるというプランをママが立ててくれました。

この日、関東地方も梅雨明けとなったのですが、出がけに近所のゴミ収集所をふと見たら、ネットにセミの幼虫が留まっていて、今まさに羽化しようとしている所でした! 珍しいもん見たなあ…なんで木の幹とかにしなかったんだろう(^_^;)。

さて今回のルートですが、まず最寄の駅から小田急で町田まで行き、JR横浜線に乗り換えて終点の八王子まで、さらにJR中央線に乗り換えます。特急とかは使わず、来た電車に乗ってのんびり移動するお気楽な小旅行です。

あれ? 高尾駅に着いたので下りてみたら、なんか「撮り鉄」さんたちが何人もカメラを向けてます。特急じゃなくて普通の通勤電車なのに…と思ったら、たまたま乗った中央線の電車が、懐かしいまっかっかのタイプの201系だったのでした。 いや、懐かしいどころか、この2010年夏で引退することが発表されていますので、いわゆる「最後の雄姿」か…滅多に乗らない中央線を使った旅行の日にたまたまこの車両に遭えるとはラッキーでした!

反対側のホームには、高尾駅の象徴の天狗の像がありました。そして時刻表を見てみると…うっ、ここから先の下りは休日だと1時間に2〜3本だけ!? うむうむ、特急を使わないからには、そういう旅になっちゃいますよね(^_^;)。
すでにお昼の時間になっていましたが駅弁のお店が見当たらず、目的地の大月までの切符を買ってあるので駅から出るわけにもいかず、ホームの立ち食いそばとかに入るほどの時間もなかったので、お昼ご飯までのつなぎに「高尾天狗パン」を1個買って食べました。

やがてホームに入ってきた小淵沢行きのローカル電車です。これに30分ちょっと乗って大月駅に到着。駅の近くの食堂でやっとお昼を食べることができました。暑かったのでママはぶっかけうどん、パパは構わずカツカレー。ますます汗が出ました。

さて、大月から先は伊豆急の富士登山電車に乗り換えて河口湖駅に向かいました。どうですかこの内装! 車両と車両の間にはのれんがかかってるんですよ(笑)。

いちおう予約はしてありましたが「座席の予約」ではなく人数の確認でしかなかったので、どの席に座るかは結局早い者勝ち。そこで早めに乗って、二人がけの窓向きの展望席を確保しました。
向かいのホームに停まっているのは、名物の「フジサン特急」です。側面はいろんな富士山のキャラの絵、そして先頭車両の連結器カバーはクチビルみたいで面白かったです。

そうそう、今回連れてってもらったのはかんごふさんとだっこちゃんでした。
電車の乗り換えが多くてなかなか落ち着いて食べる時間が取れなかった上にお昼ごはんが大急ぎだったもんで、この子たちがやっと食べることができたのはお菓子だけでした。

富士登山電車はいろんな名所を通過していきます。これはあのリニアモーターカーの実験線。下から見上げる形なので、運良く車両が走っていても見えなかったでしょうね。

大月駅を出発してすぐの車内アナウンスで「本日はあいにくのお天気のため富士山はご覧になれませんが…」と言っていたので「え?こんなに晴れてんのに?」と思っていましたが、 実際に富士山が見える場所に来てみたら、確かに富士山の周りだけ思い切り雲がかかってて、以前新幹線から見た時と同じパターンだったのでした。
かろうじて下の方の輪郭しかわからない残念な姿にがっかりする乗客たちのために、若い女性の車掌さんが車内をまわって、「晴れてればこんな感じに見えるんですよー」とパネルを見せてくれてました。

のんびりした旅ではありましたが、初日はそのため特に見学とかの予定を入れてなかったので、夕方4時頃に河口湖駅に着いたあとはかなりヒマで、送迎のミニバスに乗ってさっさと宿に向かうことにしました。
駅前には「レトロバス」という、昔懐かしいボンネット型バスが来ていました。

今回泊まったのは「若草の宿 丸栄」。チェックインの時、和菓子だけでなく抹茶の接待までしてくれました。
お部屋についてくれた仲居さんは、珍しいことに若い男性でした。さらにカギは2人が別々に行動しても便利なように2本用意してくれたり、浴衣は特大・大・中・小それぞれ3枚ずつ置いてあるという、非常に行き届いたホテルでしたね。
あ、ここで書いてないで、直接アンケートで褒めてあげればよかった(笑)。

6時の夕食までヒマなので、ママはさっそく展望風呂へ。パパは目の前の河口湖の周りをちょっと散歩してました。

さあ、お待ちかねの夕食です! 地元のロゼワインで乾杯したあと、前菜にフグのコラーゲン寄せ、枝豆豆腐とじゅん菜、バイ貝と唐辛子しんじょ(だったかな?)、クラゲ。 さらにマグロとタイと手長エビのお造りと生湯葉のお刺身、牛ヒレ肉の溶岩焼き。最初っから豪勢です。
何しろ今年初めての旅行だし、ずっとお出かけできなくてパパもママもストレスたまってたもんで、交通費をケチってでも食事は奮発しちゃいました(^_^;)ゞ。
お部屋出しだったので、かんごふさんもだっこちゃんも思う存分食べることができました。

続いてアワビとホタテの若草焼き、富士の高原野菜蒸し、ハモとトウガンのフカヒレ冷やし鉢(ニンジンがトンボの形、トウガンが蝶の形に細工してあります!)、黒豚の冷しゃぶ、 そして炊き込みご飯、土瓶蒸し京仕立ての味噌汁(おちょこで飲むんですよ(゚Д゚;))、湯葉まんじゅう…最近はずっとダイエットしていたので、パパはあっと言う間に満腹してしまいました。
デザートはマスカットゼリー、メロン、チョコレートショコラケーキ。…え?「チョコレート」「ショコラ」ケーキって、同じこと2回言わんでいいのに(笑)。確かにそう言ってました。

翌朝も気持ちいい快晴。湖にはうっすら霧がかかって幻想的です。さらにホテルの屋上の展望台に昇ってみたら…おおお!
昨日は雲に隠れていた富士山が、クッキリ見えているではありませんか!しかもこんなに近くに! ミッフィーちゃんたちは大喜びです。
(途中、手前の建物の屋上にハトとセキレイがとまっていたので、すかさず撮っておきました)

やたら品数が多い朝食のあと9時にチェックアウトして、50分ほどバスに乗って「まかいの牧場」へ。バスの窓からもでっかい富士山が見えて気持ちいいです。
着いたのは、漢字で書くと「馬飼野牧場」でした。そういえば西城秀樹さんなどの歌謡曲をたくさん書いてる作曲家で「馬飼野康二」さんって人がいますが、あの「まかいの」だったんですね。

ここは動物と触れ合えるので大人気の牧場です。お散歩に貸し出してくれるヤギとか、あと馬とか羊にえさをやったり。

そして何と言ってもウサギさん! えさのニンジンを食べてるところとか、水を飲んでるところとか、ねむたそうにしているところとか…どっから見てもカワユス!

ほかにもモルモットちゃんとか豚さんとか、あとウサギさんをだっこさせてもらったり、思う存分かわいがってきました。

お昼ごはんの前に、最近はそういえば「旅行先でしか食べてない」ソフトクリームを食べてから、場内のレストランでランチをいただきました。
パパはニジマスの照り焼き、ママはハンバーグ。かんごふさんとあまり変わらないくらいの大きさのハンバーグはとっても美味しそうでした。

牧場のあと、バスで5分ほどのところにある有名な「白糸の滝」に行く予定だったのですが、そのバスが30分待っても来ません…(・_・;)。
もともと1時間に1本しかないバスが30分も遅れたら、もう時刻表なんてあって無いようなもんです。どうやら夏休み最初の連休が快晴に恵まれたもんで行楽客がどっと繰り出した(新聞的表現(笑))ために 道路が大混雑したためにバスのダイヤがむちゃくちゃになってしまったようでした。
結局、なんとかバスは来たのですが、こんな状態では帰りが非常に心配です。もともと午後3時半には最終バスになってしまうわけだし、しかもそのバスがまた30分とか遅れたら、タクシーなんて絶対来ない山奥だし、 もしかしたら帰れなくなるのでは…という不安に耐えられなくなると思い、白糸の滝の見物は急きょ中止して、せっかく乗れたバスでそのまま富士宮まで行ってしまって、予定を繰り上げて帰ることにしちゃいました。
帰りももちろん各駅停車の旅です。JR身延線のワンマン電車で富士宮駅から富士駅まで移動し、富士駅からは東海道線に乗り換えて熱海駅へ。ここはJR東海とJR東日本の境界になっています。
さらに東京行きの東海道線に乗って小田原駅へ、そして小田急に乗り換えて4時前には帰ってきちゃいました。でも疲れた…バスを30分も待っている間に、予定外の日焼けまでしちゃいましたしね。

結局、今回の観光はまかいの牧場だけでしたね(^_^;)。しかも、富士宮には夕方に着く予定だったので、名物の「富士宮焼きそば」を食べて帰ってくるつもりでしたが、2時前に着いてしまったのでさすがに食べる気にならず素通り。
逆に、夕食の準備が面倒(でも外食する気にもなれず)になってしまったので、小田原駅で駅弁を買って帰ってきました。

そしてこれが今回のおみやげです。山梨名物「ほうとう」のほか、巨峰のキャラメルや白桃チョコ大福、ホテルで出された饅頭やソフトクッキーみたいなやつなど… おっと、半年以上旅行してないうちに、またミッフィーちゃんが増えております(^_^;)。パパの友だちから「ハウステンボスみやげ」としていただいた、ブラウンちゃんとオランダちゃん。次の旅行はこの子たちを連れて行こうかな。